つり革につかまったり、もの干しの時のように腕を挙げる動作で
腕のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。
また、刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害に加え、
手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。
あ
胸郭出口症候群の病態像
上肢やその付け根の肩甲帯の運動や感覚を支配する
腕神経叢(通常脊髄から出て来る第5頚神経から第8頚神経と第1胸神経から形成される)と鎖骨下動脈は、
①前斜角筋と中斜角筋の間、
②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙、
③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方を走行しますが、
それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性があります。
その絞扼(こうやく)部位によって、
斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)と呼ばれますが、
総称して胸郭出口症候群と言います。
あ
胸郭出口症候群は神経障害と血流障害に基づく腕の痛み、
しびれを生じる疾患の一つです。
あ
あ
診断と治療
なで肩の女性や、重いものを持ち運ぶ労働者で、
前述の症状があれば、胸郭出口症候群の可能性があります。
あ
胸郭出口症候群は以下の検査で鑑別ができます。
あ
腕のしびれや痛みのある側に顔を向けて、そのまま首を反らせ、
深呼吸を行なわせると鎖骨下動脈が圧迫され、
手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなる、アドソン テスト。
座位で両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位をとらせると、
手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなり、手の血行がなくなり白くなる、ライト テスト。
また、同じ肢位で両手の指を3分間屈伸させると、手指のしびれ、
前腕のだるさのため持続ができず、途中で腕を降ろしてしまう、ルース テスト。
座位で胸を張らせ、両肩を後下方に引かせると、
手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなる、エデン テスト。
あ
また、X線(レントゲン)検査で、第7ときには第6頚椎から外側に伸びる頚肋がないかどうか、
肋鎖間隙撮影(鎖骨軸写像)で、鎖骨や第1肋骨の変形により
この間隙が狭くなっていないかを確認することが必要です。
同様な症状を呈する頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症、肘部管症候群、
脊髄空洞症、腕神経叢腫瘍、脊髄腫瘍などの疾患を除外できれば、
胸郭出口症候群の可能性が高くなります。
あ
上記のレントゲン検査を神奈川脳神経外科クリニックにて行います。
AAAでは、診断・病状等踏まえ、レントゲン写真をもとに、上記症状鑑別テストを行い、
症状発症に合わせてリハビリトレーニングを行います。
あ
あ
AAAでのリハビリトレーニング
胸郭出口症候群では、頚椎以外にも胸郭(胸)や腰の動きが硬いことが多いです。
また、肩甲骨や腕の動きの硬さが原因となり、発症してしまうことも少なくありません。
体幹の筋力強化も必要ですが、症状が強く出る原因を検査・評価し、お一人お一人に合わせたトレーニングを行っていきます。
あ
AAAで皆様が行っている内容の一部です
🟢ストレッチマシンで柔らかくする
あ
胸や肩甲骨の動きを大きくし、腰にかかる負担を軽減していきます。
あ
🟢パワープレートでほぐす
あ
肩や腕まわりなど硬くなっている筋肉をほぐしていきます。
あ
🟢バイクトレーニングにて脚の運動
あ
足腰を鍛えながら、全身の血流の改善を図ります。
これにより、こわばっている首周辺の筋肉をほぐしていきます。
あ
🟢体幹をしっかりさせる
あ
股関節周りをしっかりさせることで腰への負担を軽減させていきます。
あ
🟢パワープレートで弱いところの筋力強化をする
あ
お一人お一人の姿勢や動きから、
弱くなっている筋肉をしっかりさせていきます。
あ
🟢パーソナルケア・トレーニング
あ
お一人ではなかなかできない運動やトレーニング、
また運動では取りきれない硬さをマンツーマンでスタッフが対応します(別途オプション)。
あ
あ
胸郭出口症候群を患っている方も、AAAには多く通われています。
お気軽にお問い合わせください。
あああ